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心臓病のはなし
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心臓病には生活習慣が大きく関係しています。どのようなタイプがかかりやすいのか、また生活習慣の改善方法をみなさんにお教えします! 東京顕微鏡院サイトへ
胸の痛みでわかるさまざまな病気
胸が痛くなる病気は多いのですが、中年過ぎて胸が痛くなると、誰でも狭心症ではないかと心配します。しかし、慣れた医師が診ると、狭心症とそうでない病気はかなりはっきり判別できます
狭心症と急性心筋梗塞
心臓は、絶え間なく全身に血液を送るポンプ作用を営む臓器です。その燃料となる酸素は、一時も欠かすことはできません。酸素の輸送路となるのが、図のような太い冠動脈です。
心臓図 この輸送路が動脈硬化で狭くなると、心筋は酸欠状態になり、危険信号として胸痛を発信します。これが狭心症です。

さらに内腔が完全に閉塞すると、心筋への酸素輸送は遮断され、心筋は壊死に陥ります。これが心筋梗塞で、激烈な胸痛、冷や汗、吐き気・嘔吐、ショックなどの症状が出現します。
狭心症は以下の2つのタイプに分けられます。痛みは胸痛の発作として起こり、通常2〜3分、長くても10分までです。

●安静時狭心症
明け方になると、胸に圧迫感をおぼえて目がさめるのは、安静時狭心症の可能性が高く、これは動脈が収縮するためだといわれます(冠れん縮性狭心症)。

●労作性狭心症
「階段を上がると決まって胸の圧迫感があるが、少し休むとよくなる」という訴えは、まず狭心症です。労作にともなうということで、労作性狭心症といわれます。なかには胸痛ではなく、背中や肩あるいはあごが痛くなって、整形外科に行く人もいますが、原因は心臓にあります

●急性心筋梗塞
急性心筋梗塞は、激しい痛み、呼吸困難、吐き気、嘔吐、ときには意識がなくなることもあります。おかしいと思ったらすぐ救急車を呼ぶようにしましょう。はじめの3時間以内が重要で、この時カテーテルか血栓溶解剤で血管の内腔を広くするという点に急性期治療のポイントがあります。

狭心症と心筋梗塞は総称して虚血性心疾患あるいは冠動脈硬化症ともいわれています。心筋梗塞は、米国では死因の首位を占めています。わが国ではがんによる死亡が第1位で、狭心症や心筋梗塞などによる死亡率は、米国の20%に過ぎません。しかし、40歳代、50歳代の働き盛りの人がかかって亡くなる率が高くなっていて過労死の過半数が急性心筋梗塞という現状です。狭心症や心筋梗塞などは、典型的な生活習慣病です。それは米国への移民や日系二世、三世に心筋梗塞の頻度が高いことからも明らかです。
その他の痛み
一般に、胸痛の訴えは女性に多いのですが、女性は男性よりも動脈硬化の進行が遅いので狭心症は少なく、とくに閉経前の胸痛は、狭心症ではないことが多いのです。

また、労作などの誘因がなく、時々胸がしくしく痛くなるのは、狭心症ではありません。肋骨の下をおさえると痛みを訴える場合は、たいてい肋間神経痛です。若い人では、よく真ん中に近い肋軟骨の部分に痛みを訴えます。放置しても1か月くらいで痛みはよくなります。


健康事業総合財団[東京顕微鏡院] 学術顧問、東京都老人医療センター名誉院長 小澤利男)

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