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高血圧は、合併症として脳卒中、心筋梗塞、大動脈瘤破裂など、ときには命にかかわるような発作を起こしますが、それらは冬場に多く起こります。さて、それはなぜでしょうか?
人間のからだは寒さにさらされると、交感神経が緊張して血管収縮を起こし、血圧が上がります。血圧が高い人ほど、その上昇度が大きく、それが脳心事故の発症につながるのです。最近は、暖房が完備して室内ではあまり寒さを感じないようになりました。また、暖冬の影響で昔ほど寒い日が少なくなりました。それでも、油断は禁物です。血圧の高い人は、次のような状況に注意してください。
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●暖かな屋内から、寒風が吹く戸外に出たとき
とくに飲食の後などでは、狭心症発作を起こしたりして思わぬ事故につながることがあります。
●入浴時、寒い脱衣場で裸になるとき
寒冷による血圧上昇反応が起きるので、浴室も脱衣場も温かくしてから入浴しましょう。
●酒を飲み過ぎたとき
アルコールを摂ると、はじめは血管が拡張して血圧が下がりますが、酔いがさめる頃になると血圧が上昇してきます。それが、不整脈、狭心症、脳梗塞を誘発します。
●宴会が続いたとき
冬は忘年会、新年会などの宴会が多い時季です。一方、運動はおろそかになりがちです。運動不足、体重増加、喫煙などが重なって、高血圧の合併症を促進します。
●塩分を摂り過ぎたとき
おせち料理、漬け物、なべ汁など、冬はとかく塩分摂取量が多くなりがちです。うどん、ラーメンなどでは、汁を残すようにしましょう。 |
(健康事業総合財団[東京顕微鏡院] 学術顧問、東京都老人医療センター名誉院長 小澤利男) |