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宝石箱のような人生を「この道は母へとつづく」

eSampoおすすめ度 :母を求める少年の痛切な想いに世界中で共感と涙を呼んでいる!


(C)2004 Filmofond Lenfilm Studio母を求める少年の痛切な想いが胸に迫ってくる!
6歳のワーニャは本当のママを知らないまま、ロシアの片田舎の孤児院で育ちました。まもなくイタリア人の裕福な夫婦の養子になるので、みんなにうらやましがられています。

ところがある日、養子になって外国に行ってしまった友達の母親が孤児院を訪ねてきましたが、息子に会えず、失意の末、自殺してしまいました。そのことがワーニャに衝撃を与えました。

「ぼくのママもぼくがいなくなってから探しにきたらどうしよう」

ワーニャは裕福な生活より、本当のママを探すことを決心します。孤児院を逃げ出し、大人たちの追跡をかわし、ママのいるかもしれない町へ向かう列車に乗り込みます……

暗く重い映画?とのイメージを受けますが、過酷な状況の中、必死にがんばるワーニャに、実にたくさんの人たちが救いの手を差し伸べてくれるのです。
 また、ワーニャの苗字「ソーンツェフ」は「太陽」で、途中列車が通過する駅名は「再生・復活」を意味するなど、映画にはさりげなく希望の光が差し込まれています。

ロシアの若干45歳の監督アンドレイ・ラクフチュークはある新聞記事から映画のインスピレーションを得たと言います。ロシアでは、金融破綻による経済危機でストリートチルドレンが街に溢れ、その延長線上にある孤児院もまた社会に見捨てられています。

飲んだくれの院長に代わって無秩序な孤児院を仕切っているのは、年長の孤児たち。そこには独自の力関係があり、喫煙、飲酒、売春、搾取などが横行しています。そこから抜け出す唯一の方法、それは養子になることなのです。

監督は親を求める子供の切ない心を余すところなく描き上げただけでなく、ロシアの現実も垣間見せてくれています。映画は世界中の40以上の映画祭に出品され、絶賛を浴びました。

 優れた構成と衝撃なクライマックス。 身震いするほどの感動に圧倒され、早く家に帰って自分の子供たちを抱きしめたくなりました。文句なしの今秋最高傑作の映画です。
(毛丹)


「この道は母へとつづく」
監督/アンドレイ・クラフチューク
キャスト/コーリャ・スピリドノフ、マリヤ・クズネツォーワ、ダーリヤ・レスニコーワ
配給/アスミック・エース エンタテインメント



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