eSampoおすすめ度 :実写と3Dアニメの融合ファンタジーがミクロの世界へと誘ってくれる!     |
ミニモイ族との出会いで成長していく少年の冒険物語
リュック・ベッソン監督は私のイメージの中では少し異色のグループに属します。フランス出身ですが、若い時、アメリカで映画の勉強をしたおかげで、ヒット作を世に送り出し続けています。あの『グレート・ブルー』(’88年)(後に日本で『グラン・ブルー完全版』というタイトルで公開)を見た人にはさぞ印象深かったでしょう。本作で監督はいままで誰もやらなかった挑戦をしました。それは主人公のアーサー少年にミクロの世界へと冒険をさせた一方、映像においては実写と3Dアニメーションの融合を実現させたのです。
冒険を夢見る主人公の少年アーサーはある日、夏休みに過ごす祖母宅の屋根裏部屋で祖父が残した謎の手書き本を見つけます。そこにはなんとアフリカの謎の民「ミニモイ」と「7つの王国」の秘密とともに、裏庭に埋められた祖父の財宝の地図が書かれていたのです!アーサーはそれらの真実を知るため、ミクロのミニモイ族の世界への冒険を始めます。いくたびの困難と試練、そして危機を乗り越え、アーサーは愛と友情を手にするだけでなく、行方不明の祖父と再会を果たし、家族の危機をも救いました・・・
ストーリーはよくある愛と勇気の冒険物語にまとめられていますが、実写と3Dアニメーションとの融合によってできた映像は本当に「すばらしい!」の一言に尽きます。ぜひ、映画館へ足を運んで実感していただきたいです。
映画実写部分では、あの『チャーリーとチョコレート工場』で一躍子役スターになったフレディ・ハイモアと、かつてウディ・アレン監督作品の常連でパートナーでもあったミア・ファロウが孫と祖母を演じています。それにしても、いまだにその若さの衰えを感じさせないミア・ファロウは、なんという可愛らしく、優しいこと!そしてアニメーション部分の声の主演にはマドンナ、デヴィッド・ボウイ、ロバート・デ・ニーロなどの超大物が起用され、なんとも贅沢な共演となっています。
「少年アーサーは、もしかしたら、リュック・ベッソン監督自身ではないか」と、映画の余韻に浸りながら、ふとそんな考えが頭をよぎりました。私のこの直感は当たっていますよ、きっと。二人とも冒険好きな少年ですから。
「アーサーとミニモイの不思議な国」
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン&セリーヌ・ガルシア
出演:フレディ・ハイモア、ミア・ファロー
声の出演:マドンナ、デイヴィッド・ボウイ、スヌープ・ドッグ、ロバート・デ・ニーロ
配給:アスミック・エース |