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恋愛小説家


褒められて美しくなる…
それが恋するダイエット、はじめの一歩です

「恋愛小説家」イメージ
 「僕は君がこの世で最高の女だと知っている。
  それを知っているのがこの世で僕だけなのが、
  何よりも誇らしいんだ」

 お世辞でもいいからそんなこと言われてみたい。でも、この映画の場合そんな褒め言葉が炸裂するまでには果てしなく面倒で、とびきりキュートな紆余曲折にお付き合いしなくてはなりません。

「君はいったいいくつなんだい?その目はどう見ても50女の目だよ」
 恋愛小説を書いたら右に出るものはいないと評されるベストセラー作家メルビン(ジャック・ニコルソン)は、行きつけのレストランでウェイトレスをするキャロル(ヘレン・ハント)にこんな風に語りかける。そんなこと言われて腹の立たない女性はいない。だが、メルビンにとってこの程度の毒舌は朝メシ前。聞き流すキャロルも、彼の悪態が病弱な息子のことにまで及んだときは容赦しない。
 「今の言葉を取り消して!嫌ならすぐにこの店を出ていって!!」
 生来の毒舌と病的なまでの潔癖症。気難しすぎて嫌われ者の彼に、唯一意見を言えるのがキャロルである。そんなふたりはホモの画家とその飼い犬がキューピットとなり、恋の予感を感じ始めるのだが、なかなか「アイ・ラブ・ユー」が出てこない。彼から出てくる言葉と言えば、どれもこれも憎たらしい単語ばかり。それが愛情の裏返しだと薄々感づいていても、やっぱり優しい褒め言葉があってから、恋を始めたいものです。

 褒められたら、その言葉を裏切らないために頑張れる。どんなに些細なことでも、どんなに単純と思われようとも、「褒められる」ということは生きている中でとっても嬉しい瞬間のひとつなのです。優しい褒め言葉に身を熱くしたいなら、まずあなたの中にひょっとしたら眠ったままになっている美しさに気づき、そっと呼び覚ましてみてください。そうすればきっとキャロルのように…。
(南都佳成)


「恋愛小説家」(97年アメリカ)
監督/ジェームス・L・ブルックス
出演/ジャック・ニコルソン ヘレン・ハント グレッグ・キニア
ビデオ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
     \2400(税抜き)




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