|
美から学べPART1
現在、日本のCMにも出演中(?)の永遠のアイドル、オードリー・ヘップバーンの美しさが全編に散りばめられた珠玉作である。後にハリソン・フォードとジュリア・オーモンド共演でリメイク版も作られたがオリジナル版の魅力には遠く及ばずな出来でした。「ローマの休日」で一躍世界のトップスターになった彼女が、満を持して挑んだ主演第2作目がこの「麗しのサブリナ」で、劇中サブリナに夢中になる男性共演陣も「カサブランカ」のハンフリー・ボガード、「サンセット大通り」のウィリアム・ホールデンと実に豪華。ついでにメガホンを取ったのがラブロマンスの巨匠ビリー・ワイルダー。これだけメンツが揃えばつまんないわけがない。クスクス笑えて、うっとりため息ついたらほんのり泣けて…映画の面白みがいっぱい詰まった奇跡的な愛の名編なのです。(ちなみにオードリーが身にまとう華麗なる衣裳の数々も見所のひとつ。当時アカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞しています)
ストーリーは、現代のシンデレラ的な味わい。大富豪ララビー家にはふたりの息子が居る。カタブツで女には目もくれない実業家のライナス(ハンフリー・ボガード)と、そんな兄とは正反対に放蕩三昧を尽くすプレイボーイのデビッド(ウィリアム・ホールデン)。オードリーの役柄はララビー家のお抱え運転手の娘サブリナ。彼女は今日もお屋敷の庭にある木の上から、華やかな舞踏会の光景を眺めていた。サブリナの視線はデビッドに釘付け。うっとりため息をついては、身分違いの叶わぬ恋に身を焦がすのだった。そんなサブリナに父は恋を諦めさせる狙いもあってパリ留学を進める。渋々承諾してパリに向ったことが、サブリナにとっては大きなターニング・ポイントになった。2年後、帰国したサブリナは容姿ばかりかその立ち居振舞いまでもが美しく成長しており、デビッドばかりかライナスまでもがサブリナの虜になってしまったため、平穏安息なララビー家に恋のひと騒動が巻き起こり…。
映画の後半、デビッドへの憧れとライナスへの淡い恋とに揺れるサブリナがたまらず告白するセリフがいい。
「大人になったつもりでも本当は違っていたの。髪形が変わっただけ…」
まるで美術館で美に触れるがごとく、オードリーの美しさから多くを学んでみてはいかがでしょう?
「麗しのサブリナ」(54年アメリカ/CIC)
監督/ビリー・ワイルダー
出演/オードリー・ヘップバーン ハンフリー・ボガード ウィリアム・ホールデン
|