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恋におちたシェイクスピア


美から学べPART2

 現代ハリウッドを代表するミレニアム的美貌の持ち主グウィネス・パルトロウが名実ともにトップスターの仲間入りを果たした記念碑的作品が、この「恋におちたシェイクスピア」である。ここでのグウィネス嬢はとにかく美しい。「スライディング・ドア」や「大いなる遺産」ではさほどピンと来なかったけど、本作に限って言えば髭づらの男装もキュートだし、着飾った令嬢姿も優雅このうえないし、脱ぎっぷりもいいし!個人的な見解では20世紀も終わりに近づいて、刹那的ではありますがようやくオードリー様の後に続ける美人女優が誕生した、と期待に胸を膨らませているのでした。(但しこのグウィネス嬢、とかく共演者を恋人にしちゃうってことでも有名で、本作での共演がきっかけでベン・アフレックとも恋におちたとか…)

 さて、グウィネス嬢の美しさばかりを語りましたが、物語のほうも絶品の面白さ。ウィリアム・シェイクスピアがいかにして通俗人気戯作者から歴史に名を残す文豪に成長していったかが、大胆な仮説のもとにおかしくも切なく綴られてゆくのです。

 ギャラ次第では義理もへったくれもない、とばかりに新作を書きまくるシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)は、ある日恋に落ちた。相手は豪商の娘ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)。だがそれは叶わぬ恋。彼女は金と引き換えに栄誉を欲する親の言いつけで、ヒヒ貴族のもとに嫁がされる運命にあったのだ。恋の成就が難しければそれほどに愛は燃え上がる。このふたりの場合も例外ではなく、シェイクスピアは夜毎彼女の屋敷に忍び込んでは愛を語り合う。その愛はやがて彼の筆をも燃え上がらせ、究極のメロドラマ「ロミオとジュリエット」として完成してゆくのだったが…。

 切なくも凛とした恋の終息を堪能できる本作が語るメッセージは、現代においてすっかり失われてしまった恋の本質を思い起こさせてくれるのでした。
(南都佳成)


「恋におちたシェイクスピア」(98年アメリカ/CIC)
監督/ジョン・マッデン
出演/グウィネス・パルトロウ ジョセフ・ファインズ ベン・アフレック



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