眠れない夜は、日本ミステリーの王道を楽しむ
日本が生んだ名探偵、金田一耕助
エルキュール・ポアロ、シャーロック・ホームズ、ジェシカおばさんなどなど…世界に名探偵は数多く存在し、難事件を鮮やかに解決してくれますが、やはり日本が世界に誇れるのはこの方をおいて他にはいません。その人こそ金田一耕助先生なのであります。
何度見ても引き込まれる、巧みなストーリー展開
<ストーリー>
名探偵といえば紳士淑女に金持ち道楽者…そんなものはどこ吹く風、我らが金田一先生は風呂嫌い。身なりも乞食同然で悩んだ時の癖がボサボサ頭をボリボリかきまくる。当然フケがそこらじゅうに飛び散り周囲を困惑させるのですが、一旦事件の糸口を見つけると、それはもうコンピュータ並の正確さで事件をたちどころに解決してしまうのです。
そんな金田一先生が今回挑むのは、製薬王・犬神佐兵衛が遺した莫大な遺産相続を巡る殺人事件であります。この佐兵衛爺、身罷る前にとんでもない遺言…「孫娘、珠世と結婚した者にのみ相続権を認める」を遺すのです。珠世を我が物にせんと企む骨肉の陰謀が渦巻く中、戦死したはずの婚約者、佐清が帰ってくる。しかし彼には生前の面影はなかった。焼け爛れた顔を隠すため、ゴムの覆面をしたままなのだから…。
その佐清が覆面を剥がすシーンはあまりにも有名。菊人形にすげ替えられた生首、沼に捨てられた首なし死体などショッキング・シーンの連続と巧みなストーリー展開は抜群の面白さを誇り、公開当時は大ヒットを記録。今もって多くのファンを魅了し続けています。
たまには!?邦画もいいね
日本固有のドロ臭さ、怪談映画風のおどろおどろした雰囲気を名匠・市川崑監督が耽美的に、鮮烈に映画化。堂々たるニッポン・ミステリーの逸品に舌鼓を打つ秋も、なかなかオツなものですよ。
「犬神家の一族」(1976年 日本)
監督/市川 崑
出演/石坂浩二 高峰三枝子 島田陽子 あおい輝彦 三木のり平 三國連太郎
東宝 |