| その昔、祈りの小道具だった香り。気持ちをやわらげる働きに気づいた古の人た
ち は、部屋の空気をあらためるために使っていたお香を、さまざまな使い方にひろげていきます。「香木」 をたいて香りを楽しんだり、香木を粉末にしてブレンドした「練り香」をつくったり。現代の暮らしにも使える
知恵は、いっぱいです。
|
| |
 |
| 香木をはじめとする日本の香りは、海外ではみられない独特なもののよう。香りは、風、空気、光りと、じっくり親しむきっかけにもなります。 |
| |
| お香の種類
|
| |
| 直接火をつけるタイプ:手軽に楽しみたい人や忙しい人にピッタリ。
|
- スティック型(お線香)
一番ポピュラーなタイプ。安定した香りを出し、香りが均一に広がります。長いものは折って調節を。香炉や香皿に立てて焚く。
- コーン型
短い時間に香りを強く出せるし、灰も散らさない。
- コイル型
(うずまき型)
ぐるぐると渦を巻いているので長い間焚きたい時に。広い部屋や空気の流れが多い玄関に。
|
 |
|
| 間接的に熱を加えるタイプ:熱した灰の上に置き、たいて香りを漂わせます。
|
- 香木
大きく分けて“沈香 (ジンコウ)”と“白檀 (ビャクダン)”の2種類
“沈香”は、枯れた木が地中に埋もれ、永い年月をかけて樹脂が沈着した芳しい香木。偶然の発見に頼るしかない貴重品。なかでも最高級品を伽羅(キャラ)といい、甘く深い香りを放ちます。
“白檀”は、サンダルウッドとも呼ばれ、扇子などでおなじみの香り。樹木そのものが香る。
- 練香
香木を粉末にした香料と炭とハチミツや梅肉を加えて練り上げ、一定期間壷の中で熟成させたもの。独特の深みのある香りは、平安時代にトリップしそう!
|
| お香の使い方、あれこれ |
| |
- 来客前にお香を焚いておき、玄関やお部屋をすがすがしく。
- 便箋や封筒をお香といっしょにおいておくだけでも香り移りしてグッド。
- タンスに入れて、下着や洋服にほんのりいい香りをつける。
- 火を使うお香の場合、トイレで焚けば消臭効果はぐんとアップ!
- 海外のお友だちへのギフトとしても喜ばれます。
- 香木を粉末にして、きれいな布袋にいれた「匂い袋」は実用にもプレゼントに重宝。
|
 |
|
|
|
| |
 |
| 香道は、香木をたいてその香りを味わうもの。平安貴族が好んで香(こう)を着物などにたきこめていたものが、江戸時代に入り、現代の「香道」といわれる作法の基盤として完成したと言われています。今日、高尚な伝統文化として、また癒しのひとつの方法として香道や香は再び見直されています。
|
| |
- 香道では香りを“嗅ぐ”とはいわずに“聞く”と表現します。
- 通常の稽古では“組香”が主流。古典文学や四季の移ろいなどに題材を求めた「組香」を主にし、香木の香りを聞きあてる、一種のゲームのような遊びだけど、優劣を競うばかりが目的ではありません。
|