エッセンシャルオイル
アロマテラピーとは?
アロマテラピーという言葉は、アロマ(aroma=芳香)とテラピー(therapy=療法)というふたつの言葉を合わせてできたものです。1928年にフランスの科学者が名付けました。
古代から、人間はいつも植物と共にあり、その香りを楽しんだり、儀式に使用したり、薬効成分を治療に役立ててきました。歴史の本をひもとくと、たくさんの香りや薬効植物に関するエピソードを見ることができます。
人は、様々なシーンで植物が持つ素晴らしい力の助けを借りてきたのですね。20世紀になって、精油という形の[ 植物の素晴らしいエッセンス] を心身の健康に生かそうというアロマテラピーの考え方が生まれました。
香りの刺激は、感情や記憶に働きかけたり、自律神経系やホルモン系や免疫系などの私たちの生命維持に欠かせない機能に穏やかに働きかけると言われています。
自然からの贈り物である植物の芳香を、心と身体の健康に役立てる方法がアロマテラピーです。
◆社団法人 日本アロマ環境協会では、アロマテラピーを次のように定義しています。
アロマテラピーは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法である。
アロマテラピーの目的は以下のとおりである。1.リラクセーションやリフレッシュに役立てる2.美と健康を増進する3.身体や精神の恒常性の維持と促進を図る4.身体や精神の不調を改善し正常な健康を取り戻す
エッセンシャルオイル(精油)とは?
精油は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。(社団法人 日本アロマ環境協会の定義より)
エッセンシャルオイルは天然の科学物質が数百種類も集まり構成されていると言われています。ひとつひとつのエッセンシャルオイルに様々な効果効能がある所以です
◆植物のいろいろな部位から抽出されます。
花: イランイラン、カモミール、ジャスミン、ネロリ、ローズ
花&葉: クラリセージ、ラベンダー
葉: スイートマジョラム、ゼラニウム、ティートリー、レモングラス、ローズマリー
果皮:オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン
木部: サンダルウッド、シダーウッド
樹脂:フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ
木部: ジュニパー、ブラックペッパー
樹脂:サイプレス
エッセンシャルオイルを安全に使うために
身近にエッセンシャルオイルが一本あると、可能なことがたくさんあります。
たとえば、ラベンダーの精油が一本あったら、お部屋に香りを漂わせたり、お風呂に入れたり、マッサージオイルや化粧水や香水や除菌スプレーをを作ったり…。
アロマテラピーは決して難しいことではなく、日常の暮らしの中でいつも身近に置いて活用し楽しめるものです。安全な使用方法と保存方法を用いて、ご家庭での様々なシーンに楽しんで下さい。

1.原液を直接肌に塗ったり、飲まない様にしましよう。
2.目に入らない様に注意しましょう。
3.エッセンシャルオイルは引火する可能性があるので、台所などの火気のまわりでの使用には十分注意しましょう。
4.高温多湿を嫌うため、キャップをしっかりしめて冷暗所に保管しましょう。
5.子供やペットの手の届かぬ場所に保管しましょう。
6.お年寄り、既往症のある方のための注意事項
エッセンシャルオイルは正しい使用方法を守れば、特別に危険なものではありません。したがってどなたでも、快適と感じる範囲で楽しむことが可能です。しかしなから、お年寄りその他、敏感な体質の方は、香りに反応しやすいこともあるので、不快感を感じるようであれば、しばらくアロマテラピーを避けた方がよいでしょう。
また、このことは一般の健康な方でも同じで、不快感や異変を感じるときは使用を中止しましょう。この時トリートメントとして肌に使用していたならば、皮膚の上のブレンドオイルを大量の水で洗い流し、場合によっては石鹸を使用してください。
また室内芳香として使用している場合には、換気をするなどすればよいでしょう。
7.妊婦のための注意事項
妊婦の敏感な体調を考え、芳香浴以外のトリートメントを実施されることはおすすめしません。もし有効に実施される場合は、専門家に相談されることを提案いたします。
8.乳幼児に関する注意事項
3才未満の乳幼児には、香りを嗅ぐ使用法、すなわち室内芳香以外はおすすめしていません。小さな子供は、抵抗力が弱く、体重も少ないので、大人に比べエッセンシャルオイルの影響を受けやすいといわれれいます。3才以下の子供でも、体重の違いを考慮して大人より少ない量で使うことをおすすめします。
9.エッセンシャルオイルに似た外見の合成オイルと混同しないように注意しましょう。
アロマテラピーで使用するエッセンシャルオイルとは天然原料として抽出されたものであり、ポプリオイルとは異質のものです。合成のアロマオイルやポプリオイルはアロマテラピーで利用するエッセンシャルオイルとしては用いることができません。
10.光毒性に関する注意事項
皮膚につけた成分(フロクマリン)が紫外線に反応して、各種症状(かゆみ、発赤、しみなどの色素沈着)を生じることです。
ミカン科:ベルガモット、レモン、ビターオレンジ、グレープフルーツなど
セリ科:アンジェリカ
クマツヅラ科:バーベナ
外出前や、外出時、日光にあたる部分への上記の使用は避けましょう。
その他、
※ ご使用前にパッチテストをおすすめします。
パッチテスト…植物油に希釈したものを腕などに少量塗布して24時間程度様子を見ます。
※ 下記の既往症をお持ちの方は、下記のエッシェンシャルオイルの大量・長期の使用 を控え、十分にご注意ください。
高血圧症・てんかんの症状をお持ちの方:ローズマリー
腎臓疾患をお持ちの方:ジュニパー
喘息の症状をお持ちの方:ローズマリー、マジョラム、ユーカリ
※ エッセンシャルオイルを原液のままポリ容器やプラスチック容器に入れることは避けましょう。
ラベンダー [Lavandula augustifolia, Lavandula officinalis]
こころと体のリラックスに
様々な作用を持つオールマイティーなエッシェンシャルオイルです。優れた鎮静作用を持ち、心身共にリラックスさせてくれて不眠などの改善に役だってくれます。頭痛、リウマチなどの関節痛の緩和に効果があると言われています。火傷などの傷の治癒を助ける働きがあります。スキンケアでは、皮脂バランスを整えますので様々な肌の状態に適しています。
アロマテラピー誕生のきっかけ
フランスの科学者モーリス・ガットフォセは、実験中に負った手の火傷にたまたま近くにあったラベンダーのエッシェンシャルオイルをかけたところ、驚く早さで回復したことから、その研究を行い、『アロマテラピー』という言葉を生み出しました。
ひとことアドバイス
「アロマテラピーといえばラベンダー」とも言われるほどよく知られていますね。ところが、「実は苦手なの」と言われる方が意外にいらっしゃるように思います。
そんな時は、他のエッシェンシャルオイルとブレンドしてみて下さい。ほどよいやわらかさの優しい香りになり、使いやすくなると思います。


科名:シソ科
抽出部位:葉と花
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:鎮静作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用、殺菌消毒作用
通経作用、細胞成長促進作用、癒傷作用 など
ティートリー [Melaleuca alterinafolia]
精神的に疲れた時にも
ラベンダーと並び、多くの適応範囲を持つエッセンシャルオイルです。とても強い殺菌作用を持ち、インフルエンザの季節には予防に役立ちます。傷やおできなどの化膿を押さえたり、日焼けや水虫などにも効果があると言われています。爽やかな香りは集中力を高め、精神的に疲れている時にも役だってくれるでしょう。
まめ知識
オーストラリアの先住民族アボリジニが傷薬として利用していた植物です。葉をお茶にして飲んでいたので、この名前がついたと言われています


科名:フトモモ科
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:免疫力活性作用、抗ウイルス作用、抗菌・殺菌作用、抗真菌作用、消毒作用、神経強壮作用、頭脳明晰作用 など
ローズマリー [Rosemarinus officinalis]
仕事中に最適、頭をすっきりさせる香り
クリアでシャープな香りは、頭をすっきりと回転良くし、記憶力をアップしてくれます。頭痛や肩こり、筋肉痛などの痛みを柔らげる働きを持ち、ふけ・かゆみ・脱毛といった頭皮のトラブルにも効果的といわれています。
古くは『若返りの水』の原料に
ローズマリーの学名は、ラテン語の『海のしずく』という美しい意味を持ちます。また聖書の中のエピソードから『マリア様のバラ』の意味もあります。
中世ハンガリーの女王エリザベート一世は、72才の時に、修道僧から献上された『ハンガリーウォ-ター』という化粧水を使って若さを取り戻し、隣国のポーランドの王に求婚されたといいます。この歴史に残る『若返りの水』は、ローズマリーを中心に作られました。
※ローズマリーは、中枢神経を刺激するため、高血圧症、てんかんの症状をお持ちの方はご使用にご注意下さい。
→エッセンシャルオイルを安全に使うために


科名:シソ科
抽出部位:葉と花
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:中枢神経系の機能促進作用、頭脳明晰作用、消毒作用、鎮痛作用、
血行促進作用、消化促進作用、血圧上昇作用、発汗作用、収れん作用 など
ゼラニウム [Pelargonium graveolens]
ストレスに嬉しい香り
心身のバランスを調整してくれるエッセンシャルオイルです。ホルモンバランスを整える働きを持ち、PMS(月経前緊張症)・更年期障害・月経不順・月経痛・多量月経など、女性特有の症状を緩和するのに効果的です。利尿作用を持ち体液の循環を促す作用がありますので、むくみの改善・老廃物や毒素の滞留の排出にも役立つと言われています。精神的なバランスを調節してくれるので、不安を軽くし気持ちを明るくしてくれるエッセンシャルオイルです。
スキンケアとしては、皮脂バランスを整える作用があり、すべての肌タイプに合います。また、防虫・殺虫スプレーの材料としても役立ちます。
蚊を寄せない効能も
ゼラニウムには、園芸種も含め多くの種類がありますが、アロマテラピーのエッセンシャルオイルにはローズセンテッドゼラニウム(和名=ニオイテンジクアオイ)という種を用います。その香りを蚊が嫌うことから 『蚊嫌草(かれんそう)』とも呼ばれています。


科名:フウロソウ科
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:ホルモン分泌・調整作用、利尿作用、循環促進作用、肝臓強壮作用、殺菌消毒作用、抗欝作用、収れん作用、細胞成長促進作用、デオドラント作用、害虫忌避作用
イランイラン [Cananga odorata]
自信がない時に
鎮静作用を持ち、早すぎる呼吸、高い血圧、早すぎる心拍などに効果を示すエッセンシャルオイルです。スキンケアでは、皮脂バランスを整えますので、乾燥肌、脂性肌ともに適します。頭皮を健康に強くする作用がありますで、抜け毛の予防や育毛の促進にも役立ちます。
気持ちを高揚させるとともにリラックス作用を持ちますので、幸福感をもたらして、自信の回復、不安感や緊張感を緩和すると言われています。
南国の花 「花の中の花」
南洋諸島原産のこの精油は、花の中の花(マレー語のアランアラン)という意味を持ちます。エキゾチックで官能的な、甘く濃厚な香りが特徴です。
花の色は数種類ありますが、黄色の花から取る精油が最上品質と言われています。
注意:
皮膚刺激の可能性があるので、敏感肌の方やはアレルギーテストをしてから使用しましょう。
濃厚な香りなので、高濃度や長時間に渡っての使用は吐き気や頭痛を起こすことがあります。
高濃度や長時間の使用はお避け下さい。


科名:バンレイシ科
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:鎮静作用 催淫作用 ホルモン分泌、調整作用 抗欝作用
皮脂バランス調整作用 頭皮の強壮作用
ローズ・オットー [Rosa demascena]
こころと体を癒す優美な香り
甘く深く優美な香りは、心を高揚させ幸福感をもたらしてくれます。心、身体、お肌に優しく働きかけ、女性特有の症状におすすめです。
緊張を解き、ストレスや不安感を和らげます。ホルモンのバランスをとりますので、月経不順やPMS、更年期障害の不定愁訴などの改善に効果があると言われています。また、毛細血管の弾力を高め、疲れた肌を元気にしてくれますので、しみ、しわ、乾燥肌、敏感肌、老化肌などに最適です。
太陽がのぼるまえに摘んだバラから抽出
ローズ・オットーのエッセンシャルオイルは、早朝太陽がのぼる前に摘みとり、水蒸気にかけて抽出します。10Cアラビアの医学者、アヴィセンナがこの抽出方法を見つけだしたことから今日では様々な植物から水蒸気蒸留法によってエッセンシャルオイルが得られるようになりました。アロマテラピーではエッセンシャルオイルが欠かせませんが、最初の水蒸気蒸留法によるエッセンシャルオイルはバラから採られたものだったわけです。
また、この製法でオイルを抽出する時に、副産物としてできるものがローズウォーターです。バラの花を蒸気にかけたあと、数時間寝かせると、オイルとローズウォーターが分離しますが、ローズウォーターの中にも微量のバラエキスが残ります。ローズウォーターも一緒に活用するとより効果的でしょう。ローズのエッセンシャルオイルは非常に貴重で、1kgを得るのに3tから4tの花びらを必要とすると言われています。


科名:バラ科
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:強壮作用(生殖器系、循環器系、呼吸器系などに)、健胃作用、肝臓強壮作用、殺菌作用、鎮静作用、消炎作用、創傷治癒作用、細胞成長促進作用、肌強壮作用、ホルモン調整作用、抗鬱作用、幸福作用 、催淫作用 など
ユーカリ [Eucalyptus globulus]
風邪やインフルエンザのシーズンに活躍
クリアーでシャープな爽快感を与えてくれる香りで、多くの作用を持ち、応用範囲が広いエッセンシャルオイルです。特に呼吸器系の不調の緩和に役立つと言われています。
強い抗菌・殺菌・抗ウイルス作用を持つこのエッセンシャルオイルは、風邪やインフルエンザのシーズンに活躍します。 鼻づまり、喉の痛み、痰、咳、気管支炎などの症状を和らげてくれ、免疫力を高めます。
鎮痛作用を持ちますので、筋肉痛、神経痛、喉の痛みなどにも効果的です。炎症を鎮静してくれますので、やけどや切り傷などに役立ちます。
シャープな香りは頭脳の働きを明晰にし、集中力や記憶力を高めてくれます。
実用的なユーカリはコアラの大好物
ユーカリはコアラが食べることでも知られている、オーストラリア原産の植物です。ティートリーと同じく、先住民族のアボリジニが古くから利用してきた、とても生命力の強い木です。
ユーカリには500を越える種類があると言われていますが、アロマテラピーではグロブルス種が使われます。
※ 喘息、高血圧、てんかんの症状をお持ちの方は、高濃度・長期の使用はお控え下さい。


科名:フトモモ科
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:去痰作用、鎮咳作用、抗ウイルス作用、抗菌・殺菌作用、抗真菌作用、鎮痛作用、解熱作用、抗炎症作用、消毒作用、デオドラント作用、頭脳明晰作用、防虫作用など
ペパーミント [Mentha piperita]
花粉症で鼻が詰まった時に
鎮痛作用を持ち消化器を強壮しますので、胃痛、腹痛、下痢、便秘、鼓腸、などに効果的です。乗り物酔いやジャットラグの症状も緩和してくれます。痛みをやわらげますので、頭痛、歯痛、神経痛、筋肉痛などに役立ちます。風邪の時の鼻づまりなど、呼吸器系の症状の緩和にも活躍します。通経作用は、少量月経や生理不順になどに効果的です。すっきりとした香りは記憶力や集中力を高めてくれます。冷却作用を持ちますので、かゆみや日焼け後のほてりなどにも役立ちます。
生命力の強さは妖精ミントの由来
ミントには3000種類もの亜種があると言われますが、ペパーミントはウォーターミントとスペアミントの交配種です。
ギリシャ神話では、ペルセフォネの怒りを買った妖精ミンテが地面に踏みつけられ一本の木となって蘇ったと言われ、とても生命力がある植物です。
ハーブティーも一緒に活用するとより効果的です。


科名:シソ科
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:冷却作用と加温作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、解熱作用、鎮痛作用、消炎作用、消毒作用、通経作用、頭脳明晰作用、消化器強壮作用、健胃作用、防虫作用など
フランキンセンス(乳香) [Boswellia carteril]
痛みや炎症、緊張まで静めてくれる
咳、気管支炎などの呼吸器の不調に役立ち、特に粘膜に効果的に働きかけますので、鼻水、たんの症状を緩和します。
鎮痛作用を持ちますので、頭痛、生理痛、関節痛、筋肉痛などをやわらげます。
老化・乾燥肌、しみ、しわなどのスキンケアに活躍します。創傷、ただれ、潰瘍、炎症などにの治癒に効果的です。
呼吸を整え、緊張、不安などの心の状態に働きかけ、安定をもたらしてくれます。
歴史の書物にも登場する神聖なる香り
乳香は、別名オリバナムともいい、古代からたいへん神聖な香りとして大切にされてきました。歴史の書物の中でも、宗教儀式、医療、美容の場面でしばしば登場します。
古代エジプトでは、太陽神ラーに捧げる朝の祈りに使われたといわれます。正午の祈りには没薬(ミルラ)、日が沈む時には16種類の樹脂や薬草を混合したキフィが捧げられました。
また、聖書の中にも登場します。キリストの生誕時に、3人の賢人によって、没薬(ミルラ)、黄金とともに捧げられました。高貴な香りで貴重な樹脂が、黄金にも匹敵するものであったということなのでしょう。


科名:カンラン科
抽出部位:樹脂
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:呼吸器の強壮作用、抗カタル作用、鎮痛作用、頭痛、生理痛)、鎮静作用、収斂作用、消毒作用、抗酸化作用、皮脂バランス作用、細胞成長促進作用、消化促進・健胃作用、利尿作用、子宮強壮作用、創傷治癒作用、リラックス作用など
レモングラス [Cymbopogon citratus]
「体が疲れているな」と感じたら
強壮作用を持ち、体液循環を促し乳酸を除去する作用を持ちますので、精神的・肉体的に疲労がたまっている時や免疫力が低下している時などに役立ちます。頭痛や神経痛をやわらげてくれる効果も。強い殺菌作用を持つこのエッセンシャルオイルは、呼吸器の感染症の緩和の助けになります。食欲を増進させて消化不良を助けますので、夏場の食欲のない時などに役立ちます。
海や山のレジャーの時に
また、筋肉疲労の緩和にも効果的で、更に殺菌消毒、デオドラント、リフレッシュ作用を持ちますので、夏場の足浴などに使用すると効果的です。防虫作用は虫除けスプレーとして海・山へのお出かけに役立ってくれるでしょう。乗り物酔いやジェットラグなど旅行での体調不良にも効果的。これからの季節に大活躍のエッセンシャルオイルです。
アーユルヴェーダ:冷やすハーブ
インド、タイ、スリランカなど、熱い地方原産のこの植物は、古くから、伝承医学・アーユルヴェーダでも『冷やすハーブ』として感染症や熱病の治療に用いられてきました。
※肌の敏感な方には皮膚刺激の可能性がありますので、使用量に注意しながらお使い下さい。
※乗り物酔いにはペパーミントも役立ちます。


科名:イネ科
抽出部位:葉・茎
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:強壮作用、体液循環促進作用、乳酸除去作用、殺菌作用、鎮痛作用、消化促進作用、刺激・頭脳明晰作用、収斂作用、角質軟化作用、デオドラント作用作用、防虫作用、抗鬱作用など
グレープフルーツ [Citrus paradisi]
気になるむくみやセルライトの緩和に
消化器系を強壮しますので、胃腸の不調、食欲不振の改善に役立ちます。
胆汁の分泌を刺激し、脂肪の分解を促進し、またリンパ系を刺激し、体液循環を活性化しますので、むくみやセルライトの緩和、シェイプアップにも効果的と言われています。(サイプレス、ジュニパー、ローズ、ゼラニウムなどと一緒に使用するとより効果的です)。
肝臓強壮作用は二日酔いの時などに役だってくれるでしょう。
ストレスやうつうつとした気分の時に、幸福感をもたらし心を明るく元気にしてくれます。
殺菌作用と収斂作用がありますので、脂性肌、ニキビ肌に有効です。
楽園を語源とするすっきりした香り
グレープフルーツの学名のparadisiは、パラダイス(天国・楽園)を語源としています。太陽のような形状と甘くすっきりした香りは、まさにおひさまの日差しの下にいる子供の様に、楽しくいきいきとした気持ちにしてくれるでしょう。
※ 光毒性の作用を持つ成分ベルガプテンを含みますので、屋外への外出前には日光に当たる部分への使用を控えて下さい。詳しくはこちら


科名:ミカン科
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
効能:胃腸強壮作用、利尿作用、(リンパ系刺激)、体液循環促進作用、肝臓強壮、血行促進作用、緩和作用、消毒殺菌作用、収斂作用、抗鬱作用、幸福作用
カモミール・ローマン [Anthemis nobilis]
フルーティーな香りで痛みを緩和
リンゴのようにフルーティーな香りのエッセンシャルオイルです。
ギリシャ語で『大地のリンゴ』と呼ばれ、中国では『母菊』と呼ばれます。
炎症を押さる作用を持ち、アレルギーにも穏やかに働きかけますので、湿疹や皮膚炎、火傷、アトピーなどの症状に役立ちます。敏感肌の方にもおすすめです。痛みを鎮める作用を持ち、生理痛、筋肉痛、慢性の肩こり、偏頭痛、歯痛を和らげてくれます。
ピーターラビットのカモミールミルクティー
心への働きとして、緊張をときほぐし、リラックスさせ、恐怖心や不安、不眠といった状態を改善する助けになります。また、女性特有の症状である更年期障害やPMS(月経前緊張症)の緩和にも役立ちます。
カモミールは、ピーターラビットのお母さんが淹れてくれたカモミールミルクティーでも知られるように、ハーブティーもエッセンシャルも共に、夜泣きや疳の虫、腹痛などの、子供の様々な不調の改善に効果的といわれています。
※通経作用がありますので、妊娠初期の使用には注意が必要です。


科名:キク科
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:抗炎症作用、消炎作用、抗アレルギー作用、鎮静作用、抗うつ作用、解熱作用、鎮痛作用、消毒作用、通経作用、健胃作用、消化促進作用、強壮作用、保湿作用、皮膚軟化作用など
スィートマジョラム [Origanum majorama]
こころまで温まるスパイシーな香り
スパイシーでエキゾチックな暖かみのある香りで、心も身体も、ともに温めてくれるエッセンシャルオイルです。たとえば、深い鎮静作用とリラックス作用を持ちますので、ストレス、精神疲労、不眠、悲しみ、孤独感などの心の症状を緩和し、落ち着きを取り戻させ、緊張を解きほぐします。
風邪や冷えの季節に活躍
血液の流れをよくしますので、寒い時期のお風呂や、トリートメントマッサージなどにおすすめです。また鎮静作用と去痰作用は、気管支炎などの咳を鎮め、風邪やその他の感染症、副鼻腔炎などの改善に役立ちます。消化促進作用があり、消化器の不調を和らげ、胃痙攣や消化不良などに効果的です。鎮痛作用が、頭痛、生理痛、筋肉痛、関節痛などを緩和します。月経痛を鎮め、生理不順にも効果があるといわれています。
寒さが厳しくなり、風邪なども流行するこれからの時期、ぜひ上手に活用しましょう。
深い鎮静作用を持つため、長時間または多量に使用すると、感覚を麻痺させたり、眠気を起こさせたりすることがあります。注意が必要です。
※スイートマジョラムとは別のもので、オレガノをワイルドマショラムと呼びますが、刺激成分を含みますのでスイートマジョラムと同じ目的では使用しません。上記のような使用方法にはスイートマジョラムをお選び下さい。


科名:シソ科
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:鎮痛作用、消化促進作用、去痰作用、頭脳明晰作用、通経作用、
深い鎮静作用、リラックス作用、制淫作用 など
ジュニパー [Juniperus communis]
老廃物や毒素の排出を助ける
心身共に浄化してくれる精油です。老廃物を除去しますので、セルライトやむくみに効果的といわれています。利尿作用をもちますので、排尿困難の症状に。また、乳酸を除去し、毒素を排出する働きがありますので、肩こりや痛風、リウマチ、関節炎などの症状の改善に役立ちます。新陳代謝を促す働きもあります。肝臓を強化し、胃を健やかに保ちます。精神的な疲労を回復させ、意欲を出させて、記憶力や集中力を高めます。収斂作用と殺菌・消毒作用をもちますので、ニキビ肌、脂性肌に効果的です。ほのかなヒノキの香りが、森林浴効果をもたらしてくれます。
中世ヨーロッパで空気浄化に使用されていた
ジュニパーは、古くより医療に用いられてきました。中世ヨーロッパの病棟内では、ローズマリーのの小枝とともにジュニパーを焚いて、殺菌・消毒・空気浄化に用いたといわれています。また、ジンの香りづけに使われることでも知られています。
※腎臓に負担をかける可能性がありますので、腎臓障害があるかたは長期に渡る使用を避けて下さい。


科名:ヒノキ科
抽出部位:果実
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:利尿作用、老廃物除去作用、浄化作用、解毒作用、殺菌作用、鎮痛作用、通経作用、強壮作用、健胃作用、収斂作用、浄血作用、防虫作用、発汗作用、加温作用、頭脳明晰作用 など
シダーウッド [Cedrus atlantica]
美しい肌と美しい髪を作る
ウッディーで、ドライな香りです。咳、気管支炎などの呼吸器の症状を緩和してくれ ます。慢性のリウマチや関節炎などにも効果的といわれます。恒常性のバランスを調 えて健康の回復に役立ちます。収斂作用と殺菌消毒作用を持ちますので、にきびに悩 む方、脂性肌の方に、おすすめです。頭皮の皮脂バランスを調え、フケや脱毛を防ぐ 働きがあり、ヘアケアにも用いたいエッセンシャルオイルです。デュフューザーで焚 いて、虫除けに用いることもできます。
日本古来の香り
心への働きでは、緊張や不安を取り除き、木 の幹が想像させるように、ズッシリとした安定感をもたらしてくれるといわれます。 古くから、寺院の建材や、儀式での薫香として用いられてきた香料のひとつです。


科名:ヒノキ科、マツ科
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
効能:去痰作用、神経強壮作用、利尿作用、殺菌作用、消毒作用、腎臓強壮作用、内分泌強 壮作用、収斂作用、皮脂抑制作用、皮膚軟化作用、鎮静作用、殺虫作用 など

