癒しのハーブティー

ハーブティーを飲む。ホッとする空間と時間。こんなにそばにある幸せ。植物の香りを楽しむ方法に、もうひとつ、ハーブティーとして味わう方法があります。ハーブの薬効や美味しい飲み方をご紹介します。
美白ブレンド ・ リフレッシュミント ・ 肩こり・冷え対策ブレンド ・ 夏バテ防止ブレンド ・ リラックスブレンド ・ クリスマスブレンド ・ ダイエットブレンド ・ 浄化ハーブティ ・ 夏肌対策ハーブティー ・ 胃腸のハーブティー ・ 不眠解消ハーブティ ・ マタニティブレンド(妊娠初期&中期) ・ マタニティブレンド(妊娠後期&出産前) ・ 更年期障害の緩和 ・ うつ改善ハーブティ ・ 夏にマテ茶 ・ フレッシュマンブレンド

- ティーポットとカップはあらかじめ温めておきましょう。
- ティーカップ1杯(150~180CC)に対してティースプーン山盛り1~2杯のハーブをポットに入れます。
- 沸騰から一呼吸おいたお湯(95℃前後)を静かに注ぎます。香りが逃げないように素早く蓋をしましょう。
- 3~5分蒸らします。(花や葉は3分、実や種は少し硬いので5分が飲み頃です)
- 蒸し終えたら、すぐにハーブを取り上げて下さい。(そのままにしておくと、苦味や渋味がでてしまいます)
- 温めておいたカップに注いでお飲み下さい。
美白ブレンド
■ハーブをブレンドしてみましょう!
シングルハーブティーの中には、味があまりないものや、苦味や酸味が強いものなどがあります。ブレンドすることで、味をまろやかにして飲みやすくすることができます。ブレンドしても効果を消し合うことはありませんし、むしろ相乗作用で、より効果的なハーブティーを作ることもできます。『美味しく飲んで、続けること』大事ですネ。

美白ブレンド
春、新しい季節。暖かい日差しにウキウキと躍るような気分。今回のおすすめは、春色・ピンクのブレンドティー。少し強くなった日差しにも対応する美肌のためのブレンドです。ちょっぴり酸味がきいていて飲みやすく、濃いめのピンクがきれい。ハイビスカスとローズヒップでビタミンCをたっぷりとりましょう。可愛らしいピンクのヒースはミネラルをたくさん含んでいます。
見た目にもいかにも春を感じさせてくれる楽しいハーブティーです。
<ハイビスカス>
科名:アオイ科 使用部位:花(萼を含む)
疲労物質である乳酸を排出し、体内の老廃物を取り除く働きをしてくれます。また肌荒れなどの回復に効果があるミネラルやビタミンCを豊富に含みます。東京オリンピックで優勝したマラソンのアベベ選手が愛飲していたことから肉体疲労を回復する天然のスポーツドリンクとして世界に広まりました。
その名前は古代エジプトの美の女神ビビスに由来すると言われています。食用にはローゼル種を用います。
<ヒース-エリカ、へザー>
科名:ツツジ科 使用部位:花、葉、茎
痛風の原因である尿酸を排出したり、腎機能の不調、泌尿器系の感染症に効果的に働いてくれます。また、アルブチン、フラボノイド、カロチンなどの美白効果の成分を含みますので、シミや日焼けやソバカスなどの予防にも役立ちます。
おひさまの光に誘われて外へ出かけたくなる季節ですね。散歩の途中などに、ピンクの釣り鐘型の小さな花をたくさんつけた丈の低い木を見かけることがありませんか?
ヒースはツツジ科の常緑樹で1000種類以上もの園芸種があると言われ、花は染料に利用されたりもします。
リフレッシュミント
梅雨の季節になり、毎日、空模様が不安定ですね。この季節は、気持ちまで湿りがちになったりして、どうもすっきりしません。そんな時には、気分をリフレッシュさせてあげるブレンドがおすすめです。ペパーミント、スペアミント、レモンピール、レモンバームを中心に作ってみましょう。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、心と身体の健康に役立てましょう。
<ペパーミント>
科名:シソ科 使用部位:葉
吐き気、つわり、乗り物酔い、お腹の張りを取るなど、主に消化器系の不調に効果的に作用します。温冷作用があるので、寒い時には温め、暑い時には冷ましてくれます。リフレッシュもさせながら、鎮静作用も持ち不眠にも良いと言われています。ウォーターミントとスペアミントの交配種です。
ペパーミントの強い殺菌作用は、よく知られるところですが、中世のイギリスでも傷の殺菌、洗浄や痛み止めに活用していました。耳痛の時はハチミツと混ぜて使用したり、お産にはミントの粉末をワインに混ぜて飲んだと伝えられています。
<スペアミント>
科名:シソ科 使用部位:葉
ペパーミントよりもやさしく穏やかな作用で、ほのかな甘みがあります。消化を促進し、爽やかな香りにはリフレッシュ効果があります。
ミントの花言葉は“燃え上がる恋”
冥界の王ハデスが、地上世界を訪れた時のこと、途中で妖精のミンテに恋をしてしまいました。ミンテは、ハデスの乗る金色の馬車のまばゆさに目もくらむ思い。ところが、ハデスがミンテを口説き落とそうとしたことを知った妻のベルセフォネが、ミンテを甘い香りのする食物に変えてしましました。こうしてハーブのミントは生まれたのだと言われています。
<レモンバーム>
科名:シソ科 使用部位:葉
メリッサの別名を持ち、レモンに似た香りのハーブです。ストレスからくる胃の不調に良く、憂鬱な気分を取り除いてくれます。また血圧を下げて、気分を落ち着けてくれる作用を持ちます。古くから、頭痛、腹痛、歯痛の緩和に用いられてきました。
<レモンピール>
科名:ミカン科 使用部位:果皮
レモンの果皮を乾燥させたものです。殺菌作用、収斂作用、食欲増進作用などがあり、爽やかな香りを持つので香り付けに使用されます。
肩こり・冷え性対策ブレンド
冷房に身体がさらされる季節。今回は『肩こり・冷え対策ブレンド』をご紹介します。
冷房による冷えにも効果的で、夏ばてからくる食欲不振にも良いハーブティーです。
ネトル、ジンジャー、ローズマリーを中心にブレンドしていきましょう。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、心と身体の健康に役立てましょう。
<ネトル>
科名:イラクサ科 使用部位:葉
血液を浄化する働きがあるので、アレルギー体質の改善に効果的です。ビタミン、ミネラル、鉄分が豊富で、貧血の予防や花粉症やニキビの緩和に使われます。全草には利尿・収れん作用があり、パップにして湿疹、やけど、切り傷などの治療にも用いられます。
<ジンジャー>
科名:ショウガ科 使用部位:根茎
根茎に独特な芳香があり、料理やデザート、リキュールなどにも用いられます。発汗作用を持ち、血行不良など末梢の循環を刺激します。身体を温めてくれるので、風邪の予防などにも効果的です。胃液の分泌を促し、消化不良やお腹の張りを緩和します。吐き気を押さえてくれるので乗り物酔いにも役立ちます。
<ローズマリー>
科名:シソ科 使用部位:花、葉
古くから、芳香豊かなハーブとして薬用や香水に使われてきました。また、イタリア料理などにもよく用いられます。血液循環作用や神経刺激強壮作用などを持ちます。消化器の調子を整えて落ち着かせる働きがあります。脳の働きを活性化し、集中力を高めるといわれています。
アダムとイブがエデンの園から持ち出した、2つの薬草のうちの1つと言われています。また、キリスト降誕のシンボルとみなされています。
<ピーチフレーバー>
科名:ミカン科 使用部位:果皮
ピーチの果汁に、小さく切ったリンゴを付け込んだもの。甘い香りでハーブティーを飲みやすくします。
<レモンピール>
科名:ミカン科 使用部位:果皮
レモンの果皮を乾燥させたものです。殺菌作用、収斂作用、食欲増進作用などがあり、爽やかな香りを持つので香り付けに使用されます。

冷え性対策ブレンド II&バスハーブ『セレニティー』
冷えきった身体を内側からしっかり温めてくれます。女性は自覚している以上に身体が冷えている場合が多く、それが原因で起こる婦人科系トラブルも増加しているといわれています。このハーブティーは、冬以外でも、クーラーの効いたオフィスでのお仕事の方や、血行不良の方にもおすすめです。カモミールのやさしい香りがほのかにプラスされたシナモンのお茶です。

シングルハーブ
<ジャーマンカモミール>
科名 キク科 使用部位 花部
身体を温める作用があります。心身をリラックスさせて神経のバランスをとってくれます。
消化促進作用、発汗作用、鎮痛作用、消炎作用、駆風作用、鎮静作用など、多くの効能を持ちます。
12月17日の誕生花で、花言葉は”逆境に負けない”です。カモミールは、太陽のハーブと言われ、西洋では6月24日の聖ヨハネの日には落雷や強風から家を守るために、戸口にカモミールの花輪を吊るす習慣があります。
イギリスでは、ハーブの花束を戴冠式に持っていく習慣があり、エリザベス2世が即位した時にはカモミールの花束を手にしていました。
<ジンジャー>
科名 ショウガ科 使用部位 根部
保温作用、発汗作用、強壮作用などがあります。
根茎に独特な芳香があり、料理やデザート、リキュールなどにも用いられます。発汗作用を持ち、血行不良など末梢の循環を刺激します。身体を温めてくれるので、風邪の予防などにも効果的です。胃液の分泌を促し、消化不良やお腹の張りを緩和します。吐き気を押さえてくれるので乗り物酔いにも役立ちます。
<シナモン>
科名 クスノキ科 使用部位 樹皮の内側の皮
保温作用、発汗作用などがあります。
発汗作用を持ちますので、冷えからくる下痢、腹痛、関節炎、生理痛などに効果的です。
古代からシナモンは”愛をかきたて愛情を示すもの”と言われ、王侯貴族の間では最高の贈り物とされました。
中世のヨーロッパでは、ペストが大流行した時にも、シナモンやローズマリーを酢につけたものを身に付けた者は感染しにくかったというエピソードが残っています。ポルトガル人がかつてスリランカを領土にしたのも、シナモンを得るためだったと言われています。
<ローズマリー>
科名 シソ科 使用部位 花、葉
血液循環を良くし、血管を強くしてくれます。
古くから、芳香豊かなハーブとして薬用や香水に使われてきました。また、イタリア料理などにもよく用いられます。血液循環作用や神経刺激強壮作用などを持ちます。消化器の調子を整えて落ち着かせる働きがあります。脳の働きを活性化し、集中力を高めるといわれています。
<マージョラム>
科名 シソ科 使用部位 葉
筋肉の緊張を緩めてくれます。
料理にも用いられるハーブです。心と身体の緊張をほぐしながら、パワーを与える強壮作用があります。マジョラムにはスィート・マジョラムとワイルド・マジョラムがあり、通常エッセンシャルオイルやハーブティーではスィート・マジョラムが使われます。幸福のシンボルで愛と美の女神である、アフロディナ(ローマ神話ではヴィーナス)が作り出したハーブと言われています。古代エジプトではオシリス神に捧げられ、神聖な儀式の時にはマジョラムの花冠を飾りました。
<ネトル>
科名 イラクサ科 使用部位 葉
血液浄化作用、増血作用、体内疲労物質排泄、ミネラル補給の働きがあります。
血液を浄化する働きがあるので、アレルギー体質の改善に効果的です。ビタミン、ミネラル、鉄分が豊富で、貧血の予防や花粉症やニキビの緩和に使われます。全草には利尿・収れん作用があり、パップにして湿疹、やけど、切り傷などの治療にも用いられます。
バスハーブ『セレニティー』
毎日のお風呂は、とても楽しみなものです。バスタブに浸かった瞬間「ホッ」と一息、一日の疲れが癒されていきます。ところが、熱過ぎるお湯に長く入っていたり、水道水を沸かす方法だけですませていたり…と、身体を効果的に労りきれていない方が意外に多いのでは…。実はもっともっと、お肌や身体にストレスを与えず楽しむ『お風呂の方法』があります。バスハーブです。
心地よい香りに包まれて、リラックスして下さい。ハーブが、水道水に含まれる塩素を中和してくれるので、お肌も優しく労わってくれます。
温度は40℃以下で、15分以上ゆっくり入るのが効果的。血圧の高い方や低い方、女性には半身浴がオススメです。ストレスも緩和してくれます。
<内容ハーブ>
・ローズ
お肌をなめらかにします。
・ジャーマンカモミール
保温作用が高く身体を温めてくれます。
・マージョラム
リラクゼーション効果が高いハーブです。凝り固まった筋肉をほぐし、緩めて眠りを誘います。
・マローブルー
敏感肌の方にもおすすめで、弱った肌の修復に効果的です。
・ラベンダーオイル
夏バテ防止ブレンド
暑さで身体がぐったり疲れたり、食欲がなくなったりしていませんか。疲労がたまると夏風邪をひいたり胃腸障害を起こしがちになります。そこで、今回は夏ばて対策のブレンドをご紹介します。たっぷりとビタミンCを補給し、強壮作用のあるハーブで元気を取り戻しましょう。
ローズヒップ、エゾウコギ、マジョラム、マテなどを中心にブレンドします。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、心と身体の健康に役立てましょう。
<ローズヒップ>
科名 バラ科 使用部位 実
疲れやすい時にはビタミンCが欠かせません。ローズヒップはビタミンCの爆弾と言われ、 夏ばてや夏風邪をひいたときの栄養補給にぴったりです。 利尿作用、便秘の改善、美肌効果なども期待できます。
<レモングラス>
科名 イネ科 使用部位 葉
タイ料理のトムヤムクンでおなじみのハーブです。イネ科の植物ですが、葉と茎はレモンの香りがして心身をリフレッシュさせる作用があります。食欲がない時や、消化不良などの胃の不調に効果的です。腹痛、下痢、頭痛、発熱などにも利用されます。
<エゾウコギ>
科名 ウコギ科 使用部位 根
心身ともに強壮作用があります。身体全体の健康を促進してストレスに負けない身体作りに役立ちます。 エゾウコギは別名シベリアンジンセンとも呼ばれ、漢方で有名な薬用ジンセン(人参)と近い薬効を持ちます。
ジンセン、アメリカンジンセン(西洋人参)、シベリアンジンセン、ともに特徴が似ており、肉体的・精神的ストレスを癒し、スタミナ源になると言われます。
<マジョラム>
科名 シソ科 使用部位 葉
料理にも用いられるハーブです。心と身体の緊張をほぐしながら、パワーを与える強壮作用があります。マジョラムにはスィート・マジョラムとワイルド・マジョラムがあり、通常エッセンシャルオイルやハーブティーではスィート・マジョラムが使われます。
幸福のシンボルで愛と美の女神である、アフロディナ(ローマ神話ではヴィーナス)が作り出したハーブと言われています。古代エジプトではオシリス神に捧げられ、神聖な儀式の時にはマジョラムの花冠を飾りました。
<マテ>
科名 モチノキ科 使用部位 葉
カフェイン配合ですが、強壮作用に優れています。肉体疲労を回復させ元気を与えてくれる働きを持ちます。ビタミン、ミネラル、カルシウム、マグネシウム、鉄分、食物繊維など栄養価が高く、消化も助けます。
原産地である南米では、インカ帝国以前から飲み継がれてきたお茶で、現在でも日常的に飲まれています。『マテ』という名前は、マテ茶を飲む器として使った、ひょうたん植物が語源です。
<レモンピール>
科名:ミカン科 使用部位:果皮
レモンの果皮を乾燥させたものです。殺菌作用、収斂作用、食欲増進作用などがあり、爽やかな香りを持つので香り付けに使用されます。
<ジンジャー>
科名:ショウガ科 使用部位:根茎
根茎に独特な芳香があり、料理やデザート、リキュールなどにも用いられます。発汗作用を持ち、血行不良など末梢の循環を刺激します。身体を温めてくれるので、風邪の予防などにも効果的です。胃液の分泌を促し、消化不良やお腹の張りを緩和します。吐き気を押さえてくれるので乗り物酔いにも役立ちます。
秋のリラックスブレンド
秋は、気候が不安定なので気持ちも不安定になりがち。そんなメランコリーな時に、ぜひおすすめしたいブレンドです。鎮静作用やホルモン調整作用のあるハーブで緊張を解き、秋の心静かなひと時を満喫してください。
ローズ、リンデン、ワイルドストロベリー、ハイビスカスを中心に作ってみましょう。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、心と身体の健康に役立てましょう。
<ローズ>
科名 バラ科 使用部位 花
収斂作用、解熱作用、解毒作用、鎮静作用などを持ちます。 メランコリーや精神不安、神経過敏、うつ状態などの精神的な症状の改善に効果的です。体内に蓄積された抗生物質などを早く体外へ排出させてくれる体液の浄化作用があります。また、ホルモンのバランスを整えてくれます。
ローズは愛や神などの象徴と言われ、ヴィーナスと共に生まれたとも言われています。また、『天使の一番好きな香り』で、天使を側に呼びたい時にはローズの香りを香らせるといいと言われています。クレオパトラは寝室をローズの花びらで満たしたとも伝えられています。
<リンデン>
科名 シナノキ科 使用部位 花、葉
緊張や不安を取り除き、不眠や神経の高ぶりなどを鎮めてくれます。また、高血圧、水分の滞留、むくみ、発汗などにも効果的です。ほんのり甘い、マスカットに似た香りがして飲みやすいお茶です。 別名を西洋ボダイジュといい、ヨーロッパの国々ではよく街路樹として植えられています。
<ワイルドストロベリー>
科名 バラ科 使用部位 葉
ビタミンB、C、E、カルシウム、リン、鉄分などの栄養価が高く、利尿作用にも優れています。貧血の改善にも効果的です。また、神経を鎮めてくれる作用があります。野イチゴの葉を使いますので、フルーティーな香りではなく草の香りがします。この苗木を枯らさずに育てると、幸せを呼び恋愛が成就すると言うことで、話題になりましたね。
<ストロベリーフレーバー>
ストロベリーの果汁に、小さく切ったリンゴを付け込んだもの。 甘い香りでハーブティーを飲みやすくします。
<ハイビスカス>
科名:アオイ科 使用部位:花(萼を含む)
疲労物質である乳酸を排出し、体内の老廃物を取り除く働きをしてくれます。また肌荒れなどの回復に効果があるミネラルやビタミンCを豊富に含みます。
クリスマスブレンド
もうすぐクリスマスですね。街路樹やビルを飾るクリスマスイルミネーションがとても綺麗です。クリスマスのひとときを、おうちでも温かな気持ちで過ごしましょう。今回は、クリスマスブレンドを作ってみます。身体がとても温まるブレンドハーブティーです。ハチミツを加えると、ほのかに甘くて味も効果も上がります。
ジンジャー・シナモン・ジャーマンカモミール・ダンデライオン・オレンジピールをブレンドします。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、 心と身体の健康に役立てましょう。
<ジンジャー>
科名:ショウガ科 使用部位:根茎
根茎に独特な芳香があり、料理やデザート、リキュールなどにも用いられます。発汗作用を持ち、血行不良など末梢の循環を刺激します。身体を温めてくれるので、風邪の予防などにも効果的です。胃液の分泌を促し、消化不良やお腹の張りを緩和します。吐き気を押さえてくれるので乗り物酔いにも役立ちます。
<シナモン>
科名 クスノキ科 使用部位 樹皮の内側の皮
発汗作用を持ちますので、冷えからくる下痢、腹痛、関節炎、生理痛などに効果的です。古代からシナモンは”愛をかきたて愛情を示すもの”と言われ、王侯貴族の間では最高の贈り物とされました。中世のヨーロッパでは、ペストが大流行した時にも、シナモンやローズマリーを酢につけたものを身に付けた者は感染しにくかったというエピソードが残っています。ポルトガル人がかつてスリランカを領土にしたのも、シナモンを得るためだったと言われています。
<ジャーマンカモミール>
科名 キク科 使用部位 花部
消化促進作用、発汗作用、鎮痛作用、消炎作用、駆風作用、鎮静作用など、多くの効能を持ちます。12月17日の誕生花で、花言葉は”逆境に負けない”です。カモミールは、太陽のハーブと言われ、西洋では6月24日の聖ヨハネの日には落雷や強風から家を守るために、戸口にカモミールの花輪を吊るす習慣があります。イギリスでは、ハーブの花束を戴冠式に持っていく習慣があり、エリザベス2世が即位した時にはカモミールの花束を手にしていました。
<ダンデライオン>
科名 キク科 使用部位 根または葉
強肝作用、胆汁排出促進作用、緩下作用、強壮作用、利尿作用などの作用を持ちます。寒い冬は運動不足になり老廃物が多くなりがちです。消化活動も低下する冬には最適のハーブです。また、 肝臓を強壮し利尿を助けますので、体液や組織をきれいにしてくれます。ぎざぎざした歯の形から、15世紀の医師がライオンの歯を連想して、その名がついたと言われています。
<オレンジピール>
科名 ミカン科 使用部位 果皮
消化促進作用、胃腸の働きを整える作用、催眠作用などを持ちます。オレンジのほのかに甘い香りと爽やかな苦味は、どんなハーブとでも調和します。中国漢方では陳皮といい、胃腸の不調に使われます。
シナモンとオレンジの香りはあたたかなクリスマスの夜を連想させます。
ダイエットブレンド
ゆっくりと木が芽吹き、日ざしが延び、春の声が聞こえてくる季節になりました。この季節は、むくみや水分の滞留が気になったりします。重いコートを脱いで少し薄着になる春に向けて、今回はダイエットティーをご紹介します。
アーティーチョーク、ギムネマ、ハイビスカス、パパイヤリーフ、イブニングプリムローズ、バードック、イエロードック、ペパーミントをブレンドします。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、 心と身体の健康に役立てましょう。
<アーティーチョーク>
科名 キク科 使用部位 葉部
キク科の多年草で、和名を「朝鮮アザミ」といいます。ヨーロッパでは蕾を食材として利用し、葉をハーブティーとして利用してきました。血中のコレステロール値を下げ、脂肪分の分解を促進します。また、肝機能や胃液の分泌を助けると言われています。
花言葉は”警告”で、属名のCynaraはギリシア語のkyon(犬の意)に由来します。これは総苞の棘が犬の歯に似ているためといわれます。古代ギリシア・ローマの時代から野菜として栽培されてきた歴史を持ち、日本では江戸時代中期に栽培されましたが、当時は広く普及しなかったといわれます。
<ギムネマ>
科名 ガガイモ科 使用部位 葉部
糖質の吸収を抑える働きを持ちます。インドの伝承医学が2000年以上に渡って実証を重ねてきた神秘の薬草と言われています。
<ハイビスカス>
科名:アオイ科 使用部位:花(萼を含む)
疲労物質である乳酸を排出し、体内の老廃物を取り除く働きをしてくれます。また肌荒れなどの回復に効果があるミネラルやビタミンCを豊富に含みます。
<パパイヤリーフ>
科名 パパイヤ科 使用部位 葉部
代表的な熱帯果樹の葉を利用します。蛋白質の分解と代謝を促す酵素パパインを多量に含み、便秘の解消にも役立つと言われます。
<イブニングプリムローズ>
科名 アカバナ科 使用部位 葉・茎・根部
月見草の和名で知られます。血中のコレステロール値を下げる働きを持ち、昔からアメリカ先住民がPMS(月経前緊張症)の改善や鎮痛作用、喘息の症状の緩和などの目的で使用していました。ホルモンのバランスを整えますので、更年期の不定愁訴にも効果的と言われています。
※ 妊娠、授乳中の方は使用できません。
<バードック>
科名 キク科 使用部位 根部
聞き慣れない名前ですが、食用のゴボウのことです。浄化力を持ち、体内から余分な水分を排出してくれます。皮膚の疾患にも効果的で、湿疹やニキビ肌などにおすすめです。
<イエロードック>
科名 タデ科 使用部位 根部
体内の毒素の排出を促してくれますので、慢性的な皮膚疾患の改善に役立ちます。腸に対しては穏やかな便通作用を持ち、便秘を改善すると言われています。胆汁の流れを促して血を浄化しますので、体質改善を助けます。
<ペパーミント>
科名:シソ科 使用部位:葉
吐き気、つわり、乗り物酔い、お腹の張りを取るなど、主に消化器系の不調に効果的に作用します。温冷作用があるので、寒い時には温め、暑い時には冷ましてくれます。リフレッシュもさせながら、鎮静作用も持ち不眠にも良いと言われています。ウォーターミントとスペアミントの交配種です。
春の浄化ハーブティー
春風が気持ちいいですね。すっかり暖かくなりました。春は浄化の季節です。木の芽が出て花が咲くように、私たちの身体も冬の間に溜めた老廃物を流して、生まれ変わる季節なのです。こんな時期は、身体の浄化を助けてくれるハーブティーで冬の間に蓄積したものを洗い流して若返りましょう!
ダンディライオンリーフ、クリーバーズ、ネトルをブレンドします。体内浄化最強ティーです。またこの3つのハーブはアレルギー体質の方の改善にも良いので、おすすめです。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、 心と身体の健康に役立てましょう。
<ダンディライオンリーフ>(西洋タンポポ)
科名 キク科 使用部位 葉部
「春のトニック」と呼ばれるダンディライオンは、血液を浄化して、胃腸にも優れた作用を示します。そのため、ヨーロッパでは、春にタンポポサラダを食べる習慣があるそうです。大変優れた浄化作用があると言われ、利尿作用が高いことでも知られます。また、カリウムやビタミンA、B、C、Dなども多く含みます。
ダンティライオンという名前は、15世紀ごろの医師が、葉のギザギザからライオンの歯を連想して名づけたと言われています。
<クリーバーズ>(ヤエムグラ)
科名 アカネ科 使用部位 地上部
何世紀もの間、伝承医学の中で伝えられてきたハーブ、クリーバーズ。春に出る若芽が、優れた浄化強壮薬になると言われ、中欧からバルカン諸国で広く用いられています。特にリンパ系への浄化作用があり、毒素の蓄積を排出する働きを持つため、古くから痩身や肥満防止にも使われてきました。
<ネトル>(イラクサ)
科名 イラクサ科 使用部位 地上部
ネトルは、とても用途の広いハーブです。春の浄化強壮薬として用いられ、若い葉は滋養に富んだ野菜として利用されています。多数のミネラル、ビタミンA、B、 C、タンニンなどを含みます。また、血液をさらさらにしてくれると言われており、体質改善にも用いられます。花粉症予防のハーブティーとしても役立ちます。
夏目前!肌対策ハーブティー
梅雨の季節になり、毎日、空模様が不安定ですね。この季節は、気持ちまで湿りがちになったりして、どうもすっきりしません。そんな時には、気分をリフレッシュさせてあげるブレンドがおすすめです。ペパーミント、スペアミント、レモンピール、レモンバームを中心に作ってみましょう。
梅雨の季節です。紫陽花が美しく咲き、雨もまた自然の恵みではあります…が「なんとなく気分が落ち込むの」とおっしゃる方も多いようです。でも!もう少しで梅雨が開けたら、海へ山へと、アクティブな夏が待っています。日差しがとても強くなる直前のこの時期から、お肌ケアの準備をしておきましょう。ハーブの効果効用は、一般的に2・3ヶ月かかるといわれています。
夏に向けての紫外線予防などは、今から対策するとより効果的。 ちょうどいい時期なのですね。ゴツコーラとエリカをブレンドします。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、 心と身体の健康に役立てましょう。
<ゴツコーラ>
科名 セリ科 使用部位 葉部
バイオレットのような美しい花を持つこの植物は、熱帯地方や亜熱帯地方に生息しています。紫外線に対する抵抗力をつけてくれると言われています。老化による皮膚のシミにも効果的です。東洋では、長寿のハーブとされ、脳の栄養源、さらに精神力を養う といわれています。
<エリカ>
科名 ツツジ科 使用部位 葉・花・茎・根
小説『嵐が丘』にも出てくる、ピンク色の小さいお花のかわいいハーブです。美白成分のアルブチンを多く含み、シミ・そばかすを防止します。ハーブティーで取り入れる他にも、パックやゴマ-ジュなどにおすすめです。葉の部分には、ミネラルが豊富に含まれ、収斂、利尿、殺菌、鎮静作用に優れています。
胃腸を整えるハーブティー
月もあと数日で終わります。レジャーにお出かけになり普段と違う食生活を送ったり、また連日の猛暑で、胃の不調を訴える方が増えています。そこで今回は、胃腸の調子を整えるものをピックアップしました。
食欲の秋は目前。今から秋に向けて胃腸の調子を整えておきましょう。暑さの中、ついつい冷たいものを飲みすぎたり、食べ過ぎたりして、食欲不振になった胃を穏やかに改善します。ジンジャーとレモングラスをブレンドします。

シングルハーブ
ハーブにはそれぞれ個性的な特徴があります。ひとつずつのハーブの魅力を知って、色や香りを楽しんだり、 心と身体の健康に役立てましょう。
<ジンジャー>
科名 ショウガ科 使用部位 ほぼすべて
日本でもおなじみの生姜です。熱帯アジア原産のジンジャーは、西洋でも2000年前から薬用に使用されていました。アーユルヴェーダなどの伝統医療では、胃を温め悪寒を去るために用いられます。また、胃を温めて消化を促す性質があり、胃痛に有益と言われています。唾液、胃液の分泌を引き出し胃の不調を整えます。
<レモングラス>
科名 イネ科 使用部位 葉、茎
お料理用に用いる茎と葉は、レモンに似た香りがします。胃に熱を持った感じの方、食後に胸焼けがする方、油っこいものが好きな方におすすめです。中枢神経のバランスを整えてくれるので、イライラした時の消化不良などにも効果的と言われます。腹痛や下痢などに。

