アロマテラピーの楽しみ方

香りを愉しむバスタイム
キャンドルアーティストの方から素敵なキャンドルを頂き、
さっそくお風呂で灯してみました。
静かな炎がゆらゆらと揺れてとてもリラックスできます。
汗ばむこの季節には、気持ちのいいお風呂に何度も浸かりたくなりますね。エッセンシャルオイルを上手に取り入れて、一日の疲れを癒す至福のバスタイムを愉しんでみましょう。

エッセンシャルオイルを使って入浴
エッセンシャルオイルを使った入浴は、温熱効果で血液循環を高め、新陳代謝を促します。血管が拡張するため、お湯の中のエッセンシャルオイルが体に浸透しやすくなり、また密閉された空間で効率の良い芳香浴が楽しめます。
<全身浴>5滴以下のエッセンシャルオイルを浴槽に垂らしてよく混ぜます。リラックスしたい時は、ぬるめのお風呂に。元気を出したい時やお目覚め時には熱めにしましょう。
<全身浴>3滴以下のエッセンシャルオイルを、みぞおち程度までお湯をはった浴槽に垂らしてよく混ぜ、ゆっくり時間をかけて浸かります。肩が冷えますので、バスタオルを肩にかけるといいでしょう。腰痛、生理痛、座骨神経痛、血行促進、精神安定などに。
<足浴>3滴以下のエッセンシャルオイルを、お湯をはった洗面器またはバケツに垂らして、よく混ぜ、足首または膝下までつけます。足の清浄、冷えの改善、むくみ、利尿促進、安眠、精神安定などに。
<手浴>3滴以下のエッセンシャルオイルを、お湯をはった洗面器に垂らして、よく混ぜ、手首までつけます。手の清浄、冷えの改善、むくみ・肩こりの改善、精神安定などに。
アロマバスソルトの作り方
エッセンシャルオイルはそのまま浴槽に入れてもよいのですが、お湯に溶けない性質を持ちますので、バスソルトなどにするとより効果的に使用できます。
<用意するもの>(全身浴1回分)
- 小さな容器
- バスソルト用天然ソルト 20~30gほど (お好みで調整してください)
- エッセンシャルオイル 5滴以下
<作り方>
容器に天然ソルトを入れ、お好みのエッセンシャルオイル5滴以下をよく振り混ぜて出来あがりです。1回分ずつ作ってもよいですし、何回分かまとめて作っておいてもよいでしょう。
お肌の調子に合わせて作る入浴剤
バスソルト以外の基材も、エッセンシャルオイルを混ぜて入浴剤として使ってみましょう。
<炎症を鎮め、お肌をつるつるにしたいときに>はちみつ大さじ1杯程度に、お好みのエッセンシャルオイルを全身浴なら5滴以下、半身浴なら3滴以下加えます。
<乾燥肌や老化肌に>牛乳、生クリーム1/2カップ程度に、お好みのエッセンシャルオイルを全身浴なら5滴以下、半身浴なら3滴以下加えます。(但し柑橘系のエッセンシャルオイルはお避け下さい)
<乾燥肌や老化肌に>スキムミルク大さじ1杯程度に、お好みのエッセンシャルオイルを全身浴なら5滴以下、半身浴なら3滴以下加えます。
<脂性肌に>ウォッカ大さじ1杯程度に、お好みのエッセンシャルオイルを全身浴なら5滴以下、半身浴なら3滴以下加えます。
バスタイムにおすすめのエッセンシャルオイル
<発汗作用のあるエッセンシャルオイル>カモミール、ジュニパー、ティートリー、ペパーミント、ラベンダー、ローズマリーなど
<血液循環促進作用のあるエッセンシャルオイル>カモミール、グレープフルーツ、ジュニパー、ゼラニウム、ネロリ、マジョラム、レモン、ローズマリーなど
<リラックス作用のあるエッセンシャルオイル>≫
<リフレッシュ作用のあるエッセンシャルオイル>≫
フェイシャルパック
紫外線を浴びて、お肌に負担がかかるシーズンです。
自然からの恵みいっぱいの『お肌に優しいパック』を作って、
疲れたお肌をいたわってあげましょう。

フェイシャルパックの作り方
<用意するもの>(1回分)
- カオリン(クレイ) 大さじ2
- 精製水 大さじ1
- 植物オイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど) 小さじ1
- エッセンシャルオイル ゼラニウム 1~2滴
<作り方>
- カオリンに精製水を加え、混ぜます。
- 植物オイルとエッセンシャルオイルを加えてゆっくり練り合わせれば、できあがり。
- 目と口の周りを避けてお顔に塗り、4~5分で少し乾いてきたら洗い流しましょう。
※量と粘度は、お好みにあわせて調整しましょう。
※保湿剤として植物オイルを使用しますが、ハチミツを使うこともできます。
※精製水のかわりにフローラルウォーターを使用すると、より香り高く仕上げることができます。
※少量のドライハーブパウダーや海藻パウダーなどを加えてアレンジしてみましょう。
肌質別、スキンケアにおすすめのエッセンシャルオイル
<敏感肌に>カモミール、サンダルウッド、ネロリ、ジャスミン、ラベンダー、ローズ など
<乾燥肌に>ゼラニウム、サンダルウッド、ジャスミン、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズ など
<脂性肌に>ゼラニウム、ラベンダー、クラリセージ、ジュニパー、ベルガモット、レモン、ローズマリー など
<普通肌に>ゼラニウム、ラベンダー、ネロリ、ローズ、サンダルウット など
クレイについて
クレイとはミネラルを豊富に含んだ粘土の一種を乾燥させて粉末状にしたものです。種類はカオリン、モンモリオナイト、ガスール、レッドクレイなどがあります。お肌に合わせて自分にあったクレイを選びましょう。(レシピではカオリンを使用しています)
<モンモリオナイト>敏感肌の方におすすめです。殺菌力に優れているのでニキビ肌の方にも。
<ガスール>敏感肌の方におすすめです。
<レッドクレイ>普通肌、脂性肌の方におすすめです。
<クレイの作用と使い方>
吸収、吸着作用→シャンプー、パックなどに
消炎、冷却作用→湿布などに
殺菌作用→パックなどに
皮膜作用→化粧水などに
鎮静作用→湿布などに
ローズの保湿化粧水
季節の変わりめは、お肌の調子も崩れがちですのでしっかりケアしてあげましょう。

ローズの保湿化粧水の作り方
ローズのエッセンシャルオイルには美肌効果があると言われます。乾燥してかさかさしがちなお肌にとてもおすすめです。うっとりとする香りでストレスも吹き飛ばしてください。
<用意するもの>
- 遮光ビン
- 無水エタノール 5ml
- ローズウォーターまたは精製水 50ml
- 植物性グリセリン 5ml程度(お好みで)
- エッセンシャルオイル: ローズ・オットー 3滴、
<作り方>
- 遮光ビンに無水エタノールとグリセリンを入れます。
- ローズとローズウッドのエッセンシャルオイルを入れてよく溶かします。
- ローズウォーターまたは精製水を注いで混ぜればできあがりです。
朝晩のお肌のケアにたっぷりとお使い下さい。
※敏感肌の方はパッチテストを行ってから使うようにして下さい。
※冷暗所に保管し、1~2週間で使い切るようにしましょう。
グリセリンについて
ヤシ油やパーム油などから作られたとろみのある液体で、お肌に潤いを与える効果があります。手作り化粧品用に作られた植物性のグリセリンを使いましょう。
ハーブソープ
暖かい日差しがうれしい季節になりました。
ベランダや庭のハーブも春を迎えてすくすくと伸びはじめましたね。
そして、お子さまにとっては楽しい春休み。
今回はお子さまとご一緒に作って頂けるハーブソープをご紹介します。。

ハーブソープの作り方
基本的な作り方を覚えたら、米ぬかやはちみつやクレイなどを入れてバリエーションを楽しんでみましょう。
<用意するもの>
- 無添加石けん素地(ハンドミル・ソープ) 90g
- ドライハーブの煮出し汁 大さじ1.5
- (ローズマリー、カモミール、ペパーミント、ラベンダーなど、お好みでエッセンシャルオイル 5~10滴
<作り方>
- ドライハーブ大さじ1ほどに、熱湯を大さじ1.5を加えて5~10分おきます。
- その間に、ポリ袋に石けん素地を入れ、手でつぶしながらよく練ります。
- 練った石けん素地にハーブの煮出し汁とハーブを約半量加え、さらによく練り合わせます。
- 粒子が細かくなってきたら、エッセンシャルオイルを加えて練ります。
- 残りのハーブの煮出し汁とハーブを加えて練り、耳たぶほどのやわらかさ、なめらかさにします。
- お好みの型(ゼリー型など)にラップをしいて 5. を入れ、ラップで包み込んでまんべんなく詰めます。
- ラップの中央を持って型から抜きます。
- ラップをはがしたら風通しの良い所で乾燥させて下さい。(2~3日ほど)
粘土細工をするように簡単に楽しく作ることができます。
お子さまと一緒に混ぜ入れるものを工夫して、色々な石けんを作ってみましょう。
バスフィズ
頭がぼんやりしたり、気持ちまで憂鬱になったり…。
そんな1日の汗や疲れは、お風呂でさっぱり洗い流しましょう。
心地よい入浴のために、今回は、バスフィズを作ってみます。
シュワシュワッと気持ちいい音とエッセンシャルオイルの香りが、
心も身体も爽やかにしてくれます。

バスフィズの作り方
<用意するもの>
- 重曹(重炭酸ソーダ ー 50g: 水に入れると発泡します。血行促進、消臭、発汗作用など
- クエン酸 ー 25g : 重曹と反応して二酸化炭素を発生させます。肌と髪のPHを整えます。
- コーンスターチ ー 10g : バスフィズを固めるために使用します。
- スキムミルク ー 小さじ1程度: または、ハーブパウダー、天然塩など
- 植物オイル ー 3~4ml : または、グリセリン、はちみつなど
- エッセンシャルオイル ー 10滴 →バスタイムにおすすめのエッセンシャルオイル
<作り方>
- ボウルかビニール袋に重曹、クエン酸、コーンスターチ、スキムミルクを入れてよく混ぜ合わせます。
- ハチミツを2~3回に分けて加え、さらに混ぜます。
- 途中で、エッセンシャルオイルを加えます。
- 直径3~4cmの小さな型に詰めるか、ラップフィルムに取って包みます。(この時、ぎゅーっと詰めて下さい)
- 5分ほど放置すると固まります。
6. 型に詰めたものは型から出し、ラップフィルムに包んおきましょう。
お風呂で使う直前にラップフィルムをはずします。
ボディパウダー
汗ばむ日があります。エッセンシャルオイルを使って手軽に作れる
ボディーパウダーは、外出先や外出後に汗を押さえたり、お風呂の後に…と、
一年を通して活躍してくれます。

エッセンシャルオイルを使って入浴
お好みの香りのパウダーを作ったら、手のひらかパフにとって身体にパタパタとふりかけて下さい。
お風呂上がりや汗を抑えたい場所に…という使い方はもちろん、トリートメントマッサージの後にパウダーを利用すると、サラッとして気持ちがいい仕上げになります。
また、消臭効果のあるエッセンシャルオイルを利用して、靴の中にふりかけるのもアイディアです。
<用意するもの>
- コーンスターチ 大さじ3
- カオリン 大さじ3
- パウダーハーブ 大さじ1 :
ローズ、ペパーミント、セージ、カモミールなどのドライハーブをコーヒーミルやミキサーで粉砕し、茶こしでふるってパウダー状にしたもの
- エッセンシャルオイル 4~5滴 :
お風呂上りに…ネロリ、ジャスミン、ローズ、メリッサ、カモミール、リンデン、イランイラン
リラックスタイムに…ラベンダー、スィートオレンジ、サンダルウッド、ゼラニウム、フランキンセンス
<作り方>
- 乳鉢などにコーンスターチとカオリンを入れてよく混ぜ合わせます。
- パウダーハーブを加えてさらに混ぜ合わせます。
- お好みの精油を入れて綿棒でかき混ぜたらできあがりです。
- 密閉容器に入れて保存し、1ヶ月ほどで使い切りましょう。

