食中毒について

食中毒ついて
食中毒は、国内で発生する8割以上が細菌やウイルスによるものです。とくに細菌性食中毒は、家庭でも発生する危険性が十分あります。本格的な食中毒シーズン真っ只中、家庭でできる予防の基礎知識を身につけておきましょう。
どうして食中毒は起こるの?
- 食中毒は夏に多いが冬も注意:
細菌性食中毒は、ジメジメした梅雨の時季に多いと思われがちですが、そうではありません。6月から徐々に増えはじめ、夏の7月から10月にかけて多く見られ、とくに8月に最も多く発生しています。(下記グラフ参照) 夏場では腸炎ビブリオ、サルモネラ、腸管出血性大腸菌O157、黄色ブドウ球菌による食中毒が多発します。カンピロバクターによるものは6月と9月に多くみられます。これらの食中毒細菌は、気温が高い夏場に 食品中で分裂を繰り返し、猛烈に増殖するため、食中毒を起こすのです。
冬の11月〜2月はウイルスが原因の食中毒の時期になります。特徴としては気温が下がり乾燥する冬には、ノロウイルスなどのウイルスが活発になり、感染力が強まり食中毒につながるのです。
≪食中毒月別発生事件数≫
- 敵を知って対策をたてよう!
おもな食中毒細菌は下の5つです。それぞれの【特徴・ 感染源】【潜伏期間とおもな症状】【予防法】をまとめているので参考にして!まずは敵を知ることが大切。
家でできる食中毒予防のポイント
家庭内で発生しやすい細菌性食中毒を防ぐには、病原菌を「つけない」「ふやさない」「死滅させる」ことが大切です。
細菌性食中毒を防ぐ3原則:
- 手指や台所を清潔にし、 食品に病原菌をつけない。
- 十分に加熱調理をし、病原菌を殺す。
- 食品をそのまま室温に放置せず、冷蔵庫や冷凍庫に保存して病原菌の増殖を防ぐ。
実践ポイント:
1. 食品の購入:
消費期限を確認して購入しよう。
生魚、生肉は新鮮なものを選ぼう。
冷蔵、冷凍が必要な食品は買い物の最後にし、寄り道せずに持ち帰ろう。
2. 家庭での保存:
肉や魚は汁が出ないように袋に入れて冷蔵庫や冷凍庫へ。
卵はパックのまま冷蔵庫へ。
3. 下準備:
手指は石鹸でよく洗おう。
包丁とまな板は、肉用、魚用、野菜用に分けよう。
包丁、まな板、ふきん、スポンジなどは、洗剤でよく洗った後、熱湯で消毒しよう。
4. 調理
加熱する食品は中心部まで十分に加熱する。肉は肉汁の色が透明になるまで加熱。
ハンバーグや卵焼きはフタをして熱を加える。
調理を途中でやめる場合は、室温に放置せず冷蔵庫に入れる。
5. 食事
料理ができたらなるべく早く食べ、室温に2時間以上置かない。
6. 残った食品
清潔な容器に入れ、冷蔵庫に保存。ただし、保存は2日以内に。
食べる際には再加熱を十分にしよう。
お弁当作りはここに注意:
- お弁当のおかずには必ず火を通して病原菌を殺す。
- 塩、砂糖、酢などを利用して味つけを少し濃くする。
- 温かいと細菌が増殖するので、おかずは完全にさましてから汁気を切って詰める。
- サンドイッチは清潔な手で。
- おにぎりはラップを使ってつくる。
もっと詳しくは→ 夏のお弁当対策
食中毒が起きてしまったら
万全の対策をしていながらも食中毒が起きてしまったら、慌てる前に適切な対応をして乗り切りましょう。
細菌性食中毒の主な症状:
細菌性食中毒の症状は、一般に下痢、腹痛、嘔吐などの胃腸炎症状です。病原菌の種類により症状に特徴がみられますが、家庭において臨床症状から病原体を推定することは困難です。
実践ポイント:
下痢が認められるときは、市販のスポーツドリンク、麦茶、湯冷ましなどで十分に水分を補給し、脱水症状を予防しましょう。下痢が激しいからといって下痢止めの薬を飲まないで下さい。一日5回以上の激しい下痢や血便が見られたり、激しい嘔吐や腹痛の時、または39度以上の高熱の際には病院での受診が必要です。
食中毒を防ぐにはキッチンを清潔に
我が家の『キッチン清潔レベルチェック』それでは、下のリンクから我が家のキッチンの清潔レベルをチェックし、採点してみましょう!
我が家のキッチンの清潔レベルをチェック(全9問)
(健康事業総合財団 [財団法人東京顕微鏡院] 食と環境の科学センター所長:伊藤 武)