Q10

体操によって解消できます

妊娠・出産すると、尿道や肛門の括約筋、総称して骨盤底筋と言いますが、それらの筋力が疲労や肥満などが誘因で衰えることがあります。そのため、人によっては妊娠後期から、おなかに力を入れたり、くしゃみをしたりすると、尿が漏れたりガスが出たりし、出産後もそれが続くことがあります。

しかし、それは出産後に産褥（さんじょく）体操といって、骨盤底筋を鍛える運動をすることによって、回復させることができるんですよ。産褥体操には、出産によって生じたおなかのたるみを戻すための腹筋運動などもありますし、きちんと行えばかなりの効果が期待できます。ただし、産褥体操は医師の許可が下りてから始めましょうね。

また、膀胱は分娩で強い刺激を受けますから、産後に麻痺して尿意を感じなくなる場合があります。そんなときに尿道から細菌が入ってしまうと、膀胱に炎症が起きて膀胱炎となってしまうのです。膀胱炎を予防するためには、もちろんトイレにまめに行くということと、外陰部の清潔を心がけることです。