子どもの病気事典

子どもの病気事典 – 腸重積

子どもの病気事典 腸重積 幼児・こどもの病気・症状・ケア

子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。

腸重積って?

腸重積とは腸の中に腸の一部がめり込み、腸が圧迫されて血行不良になる病気です。
治療が遅れると圧迫された腸の部分が壊死を起こし危険な状態になります。

何歳位でかかるの?

生後3ヶ月から3歳くらいの小児、特に6ヶ月から1歳くらいの男の赤ちゃんに多く起こります。

症状は?

大泣きを繰り返し、その間はけろっとしています。「泣く」「泣き止む」を繰り返すことが特徴です。また、嘔吐、血便が見られます。血便はいちごジャムのように真っ赤です。疑わしいときは早急に病院に急ぎましょう。

治療法・予防法?

発症からの時間が短ければ、バリウムを大腸に注入して、液の水圧で腸を元に戻します(高圧浣腸といいます)。高圧浣腸で治らない場合や発症から時間がたっている場合は手術を行い、壊死した腸管の部分を切除します。

お家でのケア方法?

急を要する病気なので、腹痛を繰り返す、血便が出ればすぐ病院へ受診します。

頻度?

まれにある

監修:鈴の木こどもクリニック院長、鈴木 博