子どもの病気事典

子どもの病気事典 – RSウイルス感染症

子どもの病気事典 RSウイルス感染症 幼児・こどもの病気・症状・ケア

子どもの病気事典: これだけは知っておきたい、子どもがかかりやすい病気を紹介します。 小さな変化も見逃さないよう、 ふだんから注意深く確認して、症状とケアをチェック。 いつもと違う見慣れないしぐさや症状を発見したら、すぐ医師に相談しましょう。

RSウイルスって?

RSウイルスとは?12月をピークに10月~2月頃にかけて流行します。RSウイルスは風邪症状から乳児では細気管支炎という、ゼーゼーや呼吸困難を呈する肺炎を起こすこともあります。このウイルスは母親から抗体が移行しないため、生後まもない赤ちゃんでも感染し、発病することがあります。

何歳位でかかるの?

乳幼児に多くみられ、1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が感染すると言われています。

症状は?

潜伏期間は3~7日。感染するとまず、咳や鼻水などの症状が2~3日続きます。その後、ゼーゼーした喘鳴や多呼吸、陥没呼吸などの重い症状が現れ、ひどいと入院になります。このような症状になるのは、1歳以下の乳児に多いです。その後、通常は1~2週間で症状は軽快していきます。

治療法・予防法?

乳幼児は重症化しやすいので注意が必要です。ゼーゼーとした咳や、発熱、呼吸困難を起こしているようなときには、急いで医療機関を受診してください。飛沫感染と接触感染でうつるため、集団生活をしている乳児はよく手を洗う、うがいをするなど、予防に気をつけてください。

お家でのケア方法?

通常の風邪と同様に安静にし、よく水分補給と睡眠、栄養をとってください。乳幼児は重症化しやすいため、ゼーゼー、ヒューヒューといった音のでる咳や、顔色が悪くなるなどの症状がみられたら(特に夜間)、すぐに受診する必要があります。

頻度?

よくある

監修:鈴の木こどもクリニック院長、鈴木 博